不貞行為をした親は親権者になれませんか?

Q:私が不倫をしたことが夫にばれ、現在別居して離婚に向けて話し合いをしています。
子どもは私のもとにいるのですが、夫は私が不倫したことを理由に私が親権者になることは認めないと言っています。
不倫をした親は親権を取れないのでしょうか。

親権者となることができます。

170952しばしば当事者の一方が不貞行為をしているとして、これを理由に親権者として適格性がないという主張がされることがありますが、こうした有責性は親権者の判断において、あまり重視されません。

なぜなら、親権者の判断においては子の福祉、つまり、その子どもにとって最善の利益は何かという観点を重視すべきであり、不貞行為をしたこと自体をあまり重視すべきではないからです。

 

親権とは、親が未成年者の子どもを一人前の社会人に育成する職務上の役目のことをいいます・そして、子供の親権者としてふさわしいかどうかということを「親権者の適格性」といいます。

子どもを健全な社会人に育てるには、それに必要な生活基盤が安定していなければなりません。

それには、物質的、経済的条件だけではなく、精神的、身体的条件が備わっている必要があります。

この点、不貞行為をした結果、子どもの監護養育がないがしろにされたり、婚姻中に不貞相手を子どもに会わせるなどして子どもに不安をあたえるような行為をしたというような事情があれば別ですが、不貞行為をしたということと子どもの親権者としての適格性を欠くということは、必ずしも連動するものではなく、不貞行為を行ったということのみをもって、親権者となることができないということはありません。

デイライト法律事務所勝木萌執務風景

一方当事者が親権者となるのが不適当な理由としては、①それまでの監護養育の状況に問題があったり、今後も同様であると考えられるような場合、②子どもに対して暴力を振るうような場合、③従前から監護養育に関与しておらず、今後も監護養育をすることができない状況にあること、などがあげられます。

 

 

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